重かったランドセル
小学校に入学するとき、お母さんと一緒にランドセルを買いに行ったことを今でも覚えています。当時、背の高さが幼稚園の組でも1番前で体格が小さかった私には、どのランドセルもブカブカで大きく、「どっちが背負ってるんだかわからないね」なんて、笑われていました。
何も入っていない空のランドセルでも、初めて背負ったランドセルは私には重くて、「こんなのを持って、中に教科書を入れて、小学校まで歩いていけるのかな・・・」と幼心に不安に感じたものです。それでおそらく、中でも軽そうで私にも持ちやすそうなものを母が選んでくれたのでしょう。20年以上も前の話なので、今のようにランドセルの色にはあまりバリエーションがなく、女の子は赤、男の子は黒が定番でした。たまに変り種で、こげ茶色みたいなのを持っている子がいたかな、という程度で私も定番の赤のランドセルを買ってもらい、不安ながらもそのランドセルを背負って小学校に通い始めたのでした。背はあいかわらず小さいままでしたが、ちゃんと教科書を入れて毎日元気に小学校に通い卒業するまでの6年間、活躍してくれました。5、6年生になると、荷物が少ない日などは、ちょっと違うカバンに入れていくのが流行ったりしてランドセルを使わない日もありましたが、今思うと6年間も体型も変わっていく子どもが使い続けられるランドセルって優れもので、すごいなぁ〜ということです。また、同じようなカバンを使うことで、変に子どもたちの間に差がつくこともなく、みんながランドセルを使うっていいことだったなぁ〜と思います。